ドーピングの違反騒動のROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手。
最終的に北京オリンピックの出場停止処分は下されず、フィギュア女子シングルには出場できました。
金メダル有力候補だったワリエワ選手ですが、ショートで首位でありながらフリーでミスを連発して4位となってしまいました。
色々な意味で注目されていたワリエワ選手、まさかの結末で北京オリンピックは終わりました。
点数発表の時の、彼女の号泣する姿に同情する人もいたのではないでしょうか。
4年後に頑張ってほしい
Twitterを見てみると、彼女に対してのそんな声も少なくはありませんでした。
ドーピング違反はまだ確定していませんが、もし違反が確定した場合ワリエワ選手に次のミラノオリンピックへの出場はあるのでしょうか。
目次
ワリエワ選手(16歳未満)は最大2年間の資格停止 ミラノオリンピックには間に合う
最大のペナルティは2年間の資格停止、最小は資格停止期間のないけん責
(選手自身に落ち度がない場合)
「時間」によると、彼女はまた、2年間の失格に直面しています。これは、規則で指定されている最大のペナルティです。最小値は、資格停止期間のない叱責です。ただし、このためには、ワリジェワの場合、禁止物質が依存症を引き起こさないことを証明する必要があり、競技者の場合は、彼女の軽微な過失または過失として分類されなければなりません。
引用:SPORT.PL
柔軟な対応とは、第10.6.1.3項 要保護者又はレクリエーション競技者 の事か。
「最短で資格停止期間を伴わない譴責とし、最長で2年間とする。」世界アンチ・ドーピング規定2021 P.55
#オリンピック https://t.co/8oEw1sb6lG— 梅甘⌬ (@umelog) February 10, 2022
ワリエワ選手は15歳のため、要保護対象になります。
そのため、最大の処分は2年間の資格停止になります。
今回の禁止物質がパフォーマンスに作用されていないことを証明できるならば、厳重注意で留まることもあるようです。
北京五輪では暫定的な出場停止は解かれましたが、ドーピング問題は後から色々決められることになると思われます。
もし違反になっても最大で2年ならば
ミラノ五輪の選考には間に合うと思いますが……
どうやらロシアのフィギュア界はそこまで甘くはないかもしれません。
ワリエワ選手は2026年ミラノオリンピックの代表に選ばれない可能性が高い
1大会限定、ロシアのフィギュア選手は短命
近年のロシアのフィギュア選手は、選手層の厚さもあってか1回しか五輪に出ていない選手が多いです。
2018年平昌オリンピックに金メダリストのザギトワ選手(19歳)、銀メダリストのメドベージェワ選手(22歳)は今季の強化指定選手に選ばれませんでした。

引用:THE ANSWER

引用:GLOBE
エフゲニア・メドベージェワ(左)とアリーナ・ザギトワ(右)
ザギトワ選手が平昌オリンピックに出ていたのは、ワリエワ選手と同じ15歳の時でした。現在19歳でまだまだ若い方だとは思うのですが、ロシア的には若くないのでしょう。
1大会限定、ロシアはそんな風に言われたりもしています。
ロシアの指導者は、練習場は「工場」、選手は「材料」と表現しています。今回のドーピングの件でワリエワ選手は「材料」として相応しいと言えるでしょうか。
ロシアは選手層が厚く、彼女より若い子もどんどん実力をつけているでしょう。
そんな中でロシアが、騒動の渦中にいるワリエワ選手に固執することはないと思われます。
北京五輪でフィギュア女子金メダル獲得のシェルバコワ選手は17歳、銀メダル獲得のトルソワ選手も17歳です。
代表選手の低年齢化が進む中、ミラノ五輪時に19歳のワリエワ選手は出場できるでしょうか。
団体の金メダルが剝奪されるようなことがあれば、このまま無冠で引退していくこともあるかもしれません。
ほんまロシアのフィギュアスケート女子って短命よなあ。オリンピックの度に金メダル候補の選手変わってるもん。ロボットみたいで怖い。
— ぺん (@39_59_126) February 15, 2022
女子フィギュアのロシア、毎回トップクラスの選手を輩出するが超早熟で、選手寿命は極めて短い😱
ほんでもって薬まで検出されるって、虐待にしか思えんのだが...
「若いから救済する」がヘンテコな運営されてるようにしか思えん💢— サードライナー(寄り道自粛中🍺) (@naniwanosarai) February 15, 2022
ワリエワちゃん、次の五輪では19歳だからロシアの下からの突き上げ考えると厳しいやろなぁ。。。
— Jay (@Nobo1969) February 17, 2022
ワリエワ選手 4年後の2026ミラノ五輪まとめ
まとめ
・資格停止は最大2年
・ロシアの代表は五輪出場が1度のみの選手が多い

引用:産経ニュース
ワリエワ選手はロシアの選手なので、次の五輪では代表になれない可能性も高そうですね。それに加えて今回のドーピング騒動ですから。
こちらは2019年のワリエワ選手へのインタビューの動画ですが
「オリンピックに出たいですか?」「金メダルが獲りたい?」という質問にも「はい」と答えていますね。
もし今回のドーピングが彼女の意思でなく、国によるものだったらとても悲しいですね。
若い才能が、指導者などの関係者によって壊されているのならあまりにも可哀想です。
もしも彼女が被害者ならば、私はもう一度オリンピックで彼女を見たいと思えます。
まだ15歳という若さなのですから、なんとかチャンスを与えてほしいですね。